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芽苗工法とポット苗工法の工程表と生産体制の違いをご紹介

工程表Work List

芽苗工法は従来のポット苗工法と違う点が多くございます。
こちらでは芽苗工法とポット苗工法の工程についてご紹介します。

工程表

従来技術「ポット苗植栽工法」

※800〜1000uあたり

※800〜1000uあたり

新技術「芽苗工法」

※800〜1000uあたり

※800〜1000uあたり

芽苗工法とポット苗工法の大きな違いは、芽苗工法では
客土や肥料を使用しない為植栽基盤の工程が必要ありません。

そのため作業日程が大幅に短縮され、約半分以下の日程まで短縮することが可能です。

また芽苗工法では法面の不陸整正後に直接法面にマルチングを敷き、
支柱を使わず芽苗を植え植栽基盤とする為、作業日数と工事費の大幅削減が可能になります。

芽苗とポット苗の生産体制の違い

芽苗

種採集地は施工現場周辺が基本スタンスになります。
自然界の実生に準じた育成スタイルをとる為、過酷な環境条件にして育てるところが特徴です。

生産期間 1〜1.5年(樹高15cm内外)
生産方法 自己肥培管理を促す
圃場面積 扱う苗が小さい為、狭面積
生産設備 簡素な設備で対応可能

ポット苗

種採集地については大きな問題にはしておりません。
促成栽培を基本とした育成方法の為肥料・土壌・灌水は万全です。

生産期間 3年(樹高0.8〜1.2m内外)
生産方法 肥大成長を促す
圃場面積 苗が大きくなる為、広い面積が必要
生産設備 大掛かりな設備を要する

芽苗とポット苗の比較表

項目 芽苗工法 従来のポット苗工法
概要   ・芽苗は自然育成を特徴とする(ポット苗は肥培管理)苗であり、
主根、支持根が残りストレスに強い。
  ・ポット苗は肥培による人工栽培品である
・樹高1.0 内外の苗木はルーピング現象を引き起こす。
根の特徴 芽苗は主根を残し育成。実生同様主根の成長に優れる。
主根はルーピングして、切断。細根が主根の代用となる。
発芽/活着 高発芽率に向け対応/ 現場環境に順応→高い活着率が望める。 高発芽率に向け対応/ 現場環境に順応→高い活着率が望める。
土壌改良 不要 必要
ルーピング 無し 有り
ガリー侵食 無し(全面シート張りの為、降雨によるガリー浸食はない) 有り
メンテナンス 初期は(ほとんど不要)、ローメンテナンス(全面防草シートで雑草抑制)
初期(灌水要)、追肥、灌水、雑草管理、客土の編柵等管理必要。
生産コスト 小面積生産可。生産期間(1年〜2年)。コスト削減可 大面積育苗設備必要。生産期間(2 年以上)コスト高
経済性 4,000円/u 6,100円/u
総合評価 土壌改良をしない為コストが安い。
本来の植物のもつポテンシャルを利用し、スムーズな
自然間引きへ進行、自然な植生遷移を可能と出来る工法である。
土壌改良必要で、コストがかかる。
一見緑量があり、自然回復が成るが、ルーピングによる
根張り不足で、中期以降の生育に問題がある。

芽苗とポット苗の根の比較

【法肩周辺で掘ってあります】


芽苗

芽苗(コナラ)

ポット苗

植栽から12年経過した芽苗とポット苗の根の様子です。
根長を比べてみると芽苗は1.4m、ポット苗は0.9mと芽苗のほうが長く根が伸びており、
また太さもポット苗に比べ太く丈夫な根を張っています。

芽苗工法で植栽を行った樹木は地中に力強く根を張るため、地盤を強くし土砂災害や表層崩壊を防止します。

芽苗工法の施工について

芽苗工法の強みの一つが「施工のシンプルさ」です!
従来のポット苗工法に比べ以下の点が楽になります。

・作業日数の短縮

→施工にかかる日数が約半分以下まで短縮できます

・生産期間の短縮

→生産期間も1年〜1.5年と従来よりも短期間での生産が可能です

・大掛かりな設備が不要

→芽苗工法では簡素な設備で十分対応可能です

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